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覚え書き その1

知事選のための覚え書きいろいろ

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昨年の記事ですが、これってまさしく今の状況なので。
転送・転載歓迎とのことなのでここに掲載いたします。


★★田中康夫を超えられる、というのか?
  2005年12月28日(水)


田中康夫を超えられる、というのか?(2005年12月28日(水) )
      
          長野県南相木村診療所長 色平(いろひら)哲郎


来年8月に迫った長野県知事選挙を前に、「白バラ会」なる市民団体が
候補者5人を公募し、絞り込みの選考に入ったという。

また、連合長野も、元市長など5人を選考委員にすえて
候補者を選考する準備に入った。

いずれも反田中を鮮明にしている団体だ。

もっとも、田中知事が出馬するかどうか、決めていないうちに、
手の内を見せるのは、不利だと思っているのだろうか、、、

反田中の自民党や、連合長野に乗っかっている民主党は、
水面下では動いているようだが、未だその正体を見せていない。

田中県政が発足して5年半。様々な改革が国に先駆けて行われてきた。
この改革は、自民党の武部幹事長や公明党の神崎代表も高く評価しているのだが、
なぜか、長野県内ではそれが認められていない。

ひとつには、県議会で多数派を占める反田中勢力と中立を装いながら
反田中のキャンペーンを張るマスメディアが、
田中県政の目指している改革の理念と真実を
長野県民の視線から外しているところにある。

とまれ、「反田中」を叫ぶ県議、市町村長を含めて、
多くの長野県民が、田中の理想、理念は理解できるとしている。
にも関わらず、単にその手法が理解できないこと、
或いは、自分の意に沿わないことをもって反田中になっている。

つまり、田中嫌いなのだ。
田中のやることが我慢できないのだ。
田中の成果を認めたくないのだ。
そして、数を頼んで田中のやることを阻止する。
まるで、駄々っ子と同じだ。
そこには、田中に歯向かう姿はあるが、県民には向いていない。
不幸なのは、置き去りにされている県民だ。

田中は、「地方から国を変える」ことを旗印にしている。
そして、中央の政党幹部もが評価する改革をしてきた。
しかし、県議や市町村長を含めて反田中の県民は、
「国に先駆けて改革を進めてはいけない」と言っているようだ。
国が改革の方向を示してからでもいい、とも言っているようだ。
逆に言えば、前県政時代のような上意下達の県政を望んでいるようだ。
或いは、自分たちの思い通りの県政を進める知事を望んでいるようだ。
つまり、手綱が御しやすい知事を望んでいるようだ。

しかし、多くの長野県民は、5年半前そうした県政を批判し、
田中を選出したのではないか。
田中に前県政の垢を落とすとともに長野県の改革を託したのではないか。

田中が出馬するかどうかは分からない。
しかし、改革は止まらない、、、
また、いま、地方からの改革を頓挫させてはいけないのだ。

とすれば、「白バラ会」であろうが、連合長野であろうが、
自民党であろうが、民主党であろうが、
田中を超える者を長野県の知事候補者にしなければいけなくなるはずなのだが、、、

反田中の人たちは、御しやすい知事像と田中康夫以上に改革を進める知事とでは
相い矛盾する、という自己撞着に陥っていることに気が付いているのだろうか。

(05年12月27日、一長野県民より発信いたします 
転送転載歓迎 ご感想、ご指摘をお寄せくださいますよう)

★★色平先生のホームページ
信州の農村医療の現場から


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★★田中康夫長野県知事当選を祝う
風穴はあいた。が、タタカイはこれから始まる


宮崎学である。

 長野県知事に田中康夫が当選した。初の電脳突破党推薦、電脳キツネ目組員の
知事誕生。また盗聴法反対知事の誕生である。

 10万票以上の差を付けての圧勝であった。 どこぞの大新聞は「この結果は
読めなかった」と一面で有名コラム氏が書いていたが、こらアホかドシロウトで
あるという告白にすぎない。 選挙の結果などは早い時期から読めていた。  

わしのところに、選挙はじまって3,4日目から来ていた相談は「えらいこっちゃ。
このままやと本当に勝ってしまうから、その後どうしましょうか?」という
ものであった。つまり、今は市民団体から自然保護派、土建業、銀行まで応援に
回っているが、当選後ただちにその人々が「圧力」となって田中康夫にのしかかる
構図を予想しての話や。

 これはバカな話だ。政党同士の争いだったなら「勝った方の利権」が当然幅を
利かせる。なぜならこの国の政治というのは結局のところ予算のぶんどりあいな
のだ。が、今回の長野のような選挙は違う。これは役人天下り型の今までの体制
の下で、そのやせ細る構造自体に悲鳴をあげて沈没する船から逃げ出そうとおもった
「救命ボート」として田中康夫に期待したのである。この「ボート」の上で、
「非常食」をめぐって喧嘩などはじめたら、すぐ空気袋に穴があいて沈没するだろう。
「期待に応える」などというもんはおぼれかかっとるやつを救助するシゴトと
同じぐらい難しい。あれは一度殴って気を失わせるぐらいにやらないと、
救助する側がまとわりつかれて一緒に溺れ死んでまう。そういう場に田中康夫は
立っている。したがって「期待してはならない。ただ見つめよ」が支援者としては
タダシイ。

 前途は多難や。あの干からびたスルメみたいな池田とかいう官僚候補は前の知事
の奥さんの犬を散歩させて副知事になれたというような人物だが、それでも
「県議62人のうち57人、120市町村長のほとんど、業界団体など約3500の
個人、団体から推薦を受けた」という。議会における共産党をのぞく全政党や、体制
欲賛怪やな。これがまずテキにまわった状態、少なくとも「味方」は議会におらない。
長野県庁の全機構、とりわけ幹部連は従来のなれあい官僚主義にどっぷりつかって
きたわけで、形式では知事の部下だが味方とはいいがたい。これが何万もおる。
既得権益というのはビンボな地方ほど強い。

つまり、昨日の選挙は27日から知事になる田中康夫にとって、敵中に単身落下傘
降下して、官僚利権政治で荒廃した長野をこれからバイクで一人走り回るようなもんや。
しばらくは水面下の「田中いじめ」が盛んになる。 現実問題ではいきなり副知事、
12月補正予算で県庁=県議会既得利権連合とのタタカイになるだろう。

 というわけで、田中当選は大きな変化には違いないが、一月、二月で変わるよう
なら苦労はいらん。風穴はあいたがそれを大きくするのは田中を当選させた側の
責任であり新たなタタカイはスタートラインである。

しやよって、長野の電脳突破党員は「田中に期待感をあおるような記事にだまされるな」
というておく。 そんなこと書くアホ記者には抗議せよ。なぜならそのような安易な
記事が、明日の田中県政をまさにケンセーしようというテキどもの復活への道なのだ。
青島都知事みてみい。マスコミが持ち上げて、マスコミがたたき落とす。背景には
一票を投じたらあとはなんもせん、というこの国の「市民」の無責任な期待感がある
のやけどな。 人生、あんたが苦労せんで誰かがシアワセにしてくれるとおもたら甘い。
そんな奇跡は知事の給料ぐらいでやってられんで。

かくて、田中康夫のクリスタル県政へのタタカイははじまったばかりである。

「なにをやるか?」と聞かれた田中康夫が「姿勢の問題だ」と答えたのは支援する側に
対してもタダシイのだ。田中康夫ちゅうのはナンパなみかけよりふてぶてしい度胸も
能力もある男やし、なによりもちゃんとスジを通す人間なんである。 全国の組員、
突破党員は田中を「鉄砲玉」にせんように今後も支援するように。支援の方法?
自分でかんがえ、いつでも相談にはのる。

 さて、わしはその田中康夫を東京21区の川田えつこの応援に拉致しにいってこよ。
これは川田支援ばかりでなく、田中康夫支援でもある。電脳キツネ目組はむろん
組員より組長がエライのである。

    2000年 10月15日         電脳キツネ目組長 宮崎 学


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これは半分皮肉を込めてここに載せます。
康夫ちゃんを牽制しての発言だと思うけど、
「知事は決定する立場。耳障りのいいことばかりはしていられない時もある」
という言葉は、まさに今の状況と似ている。
多少の反対があっても必要だと思うことは進めなくてはならない。
いつかは誰かが手をつけなければいけない改革、
それを今康夫ちゃんがやっているから風当たりが強い部分もあると思う。
でも先延ばしにしたからといって同じだけの効果が出るのかな。
私はまだ少なくとももう一期は康夫ちゃんの力が絶対に必要と思っている。
そしてその間に康夫ちゃんの理念を理解し、
県政改革の方向を引き継いでくれる人を探さなくては。
県民としてはそっちの方が大変な仕事だよ。
田中康夫なんていう希有な知事は、
後にも先にも出るはずがないと思っているから。


★★村井仁氏のことば(2000/10/21)

平成一二年一〇月二一日
{田中新知事の誕生と新知事に望むこと}
 今日は。村井仁です。全国の注目を集めた長野県の知事選挙は、私も応援を
させていただき、皆様のご支援をお願いした池田典隆さんが田中康夫さんに及ばず、
ご承知のような結果になりました。私が池田さんを推したのは、彼の手堅い手腕と
力量をこの一五年間いろいろな場面で知っていたからであり、その希有な能力を
さらに長野県の為に活かして欲しいと思ったからでありますが、県民の選択が
明確に示された以上は新しい知事にしっかりとやって頂かなくてはならないと
思っております。取り分けて、新しい知事には長野県の実状を良く知って頂いて、
大胆に行動をして頂きたいと願います。

{例えば松本糸魚川道路は地域の悲願}
 当然のことですが、私は新しい知事が何をなさるか、良く見せて頂いて判断を
していきたいと思っております。報道によれば、例えば折角私たちが努力して
地元のご要望に沿って調査路線にまで格上げをした松本糸魚川地域高規格道路を
、不要な公共事業として取り止めるというような問題について、反対派から
大変な期待が寄せられておりますが、このプロジェクトについての糸魚川や
大北地域の強い期待と経緯を、よく勉強して頂きたいと願うものです。
田中さんはこれまで長野県を離れていらっしゃったのですから、地域の状況に
ついて必ずしも十分な認識をお持ちにはなっておられないと私は想像します。
作家としての鋭い洞察力を駆使され、過疎に悩む長野県のさまざまの問題を
正確に捉えて頂きたいと念じます。

{知事は決定する立場、評論家ではないー継続も必要}
 また、知事職は決定する立場で、評論家ではないのですから、その決定には
当然多くの人々の賛否両論が寄せられるに違いありません。東京都の美濃部知事が
大きな負の遺産を残したのは余りにも多くの人々の賞賛を得ようとし、時には
全ての人の賞賛を得ようという不可能事を求めて耳障りの良いことばかりした
からです。賢明な田中さんはそのようなことをされないと思います。また、
長野県内の多くの事業は何らかの意味で継続性が求められ、県知事という職務も
誰が座っても否応なく前の人の継続・継承を要求されることが少なからずある
ものだという現実も、変革を求める県民の選択に依って選ばれた知事とはいえ
甘受しなければならないと思います。


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★★NO.38 長野県知事選挙考 平成14年9月4日
(高知県・橋本知事のメールマガジン)


 今年の夏休みは長野県に行きました。もちろん、知事選挙の応援のためでは
ありません。かなり前から、知人の家を訪ねる約束をしていたのですが、長野駅に
降り立った8月15日は、なんと知事選挙の告示の日でした。

 その日のうちに長野市から駒ヶ岳のふもとにある駒ヶ根市まで移動したのですが、
その間にまず気付いたことがありました。

 それは、都市部から郡部にいたるまで、各地に立てられた選挙ポスターの
掲示板にかかわることなのですが、6人の候補者のうち、目にした掲示板の全てに
ポスターが貼れていたのは羽柴秀吉さんと田中康夫さん、それに長谷川敬子さんの
3人だけでした。

 と言っても、それが何なんだと言われるかもしれませんが、初日に全ての掲示板に
ポスターが貼れるかどうかは、支援者の組織力を見るバロメーターになるのです。

 特に田中さんは、前回の一昨年の選挙の時には連合が支援をしましたので、傘下の
組合員がポスター貼りをしましたが、今回は連合が長谷川さんの支援にまわりました
から、どうなるんだろうと関心をもっていました。

 が、蓋を開けてみれば、田中さんのポスターはくまなく貼られていましたので、
無党派の草の根がそれだけ根を張ったのかなと思う反面、田中さんの支持にまわった
共産党の力かななどと推測を巡らしていました。

 蛇足ですが、あとのお二人のうち長谷川さんのポスターは連合の組織が、
また羽柴さんは資産家と聞きますので運送会社などと契約をしたのだろうと思います。

 長野県には、一週間余り滞在をしたのですが、県の面積がとても広いせいか、
候補者の選挙カーに出会ったのは一度だけでした。ただ、僕も好奇心は旺盛な方です
ので、茅野市という県南部の市に滞在をしていた時、市内にあるJAの直販所に
お邪魔をして、お茶を飲みながらお話を聞いてみました。

 するとJAの帽子をかぶったごく普通のオジチャンが「もちろん田中さんだよ。
ここで田中さんを落としたら長野の恥だ」と言い切ります。まわりにいたオバチャンや
オジイチャンもうなずいて聞いていました。

 別のところでお話を聞けば、公共事業のやみくもなやめ方に対する疑問の声も
ありましたが、賛成にしろ反対にしろ、あくまでも田中さんを軸にした話ばかりで、
長谷川さんに賛成だ反対だという声は聞かれませんでした。

 要するに、好きにしろ嫌いにしろ、関心は田中さん一人に集まっているわけですから、
これでは勝負にならないだろうなと直感しました。
 結果はご存知の通りですが、この選挙戦を通じて感じたことが幾つかありました。

 一つは、6人の候補者が出たのに、政党の推薦を受けた人が一人もいなかったこと
です。この点に関して僕は以前から、知事にしろ市町村長にしろ、首長の選挙に出る
人は政党の推薦を受けるべきではないと言い続けてきましたし、自らもそれを実践
してきました。

 と言っても、もちろん政党の活動を否定するつもりはありません。が、無党派層が
これだけ増える中で、政党の推薦を受けることは、その政党につながる業界や団体、
それに組合など古い体質の組織としがらみをつくることを意味しますから、
知事として、または市町村長として、思い切った仕事をしようとする時に、
その妨げになることは目に見えています。

 ですから、知事選挙から政党推薦が消えたことは画期的なことですし、この流れが
全国に広がることを期待しています。

 また、今回の出来事は、議会と知事との対立がきっかけでした。長野県に限った
ことではありませんが、よく議会側からは「知事も県民の代表だが、議員も県民の
代表だ」といった声が聞かれます。

 しかし、知事は県民全体の代表ですが、議員は細かく分けられた選挙区ごとの
限られた地域の代表にすぎません。このように制度的にも、よって立つ基盤の
広さも違うのに「同じ県民の代表だ」と居丈高にふるまうことが、
いかに的はずれなことかを、今回の選挙結果は見せつけました。

 率直に言って僕は、田中さんと親しい友達になりたいともなれそうだとも思い
ません。僕自身の常識からはいささかずれた、何とも言いがたい不思議な方だ
と思います。

 ただ、そうした方だからこそ、バランスを無視した思い切った改革ができる
わけですし、そうした力なくして、何十年しみついてきた日本の仕組みが
変わりえないのも事実です。

 ですから、こうした田中さん流のやり方に対して、バランス感覚を重視する
性格の僕は、正直うらやましささえ感じます。と同時に、いくら感覚が合わない
といっても、そのことをもって県民全体の代表である知事に不信任を突き付けた
議員の皆さんには、自らのおごりに是非気付いてもらいたいと思います。

 もはや、県議会議員や市町村長、それに連合などの従来型の組織が、
自分たちに都合のいい知事をつくれる時代ではなくなったのです。

 そのことは、自民党公認の前副知事を破った11年前の自らの最初の選挙の
時に、感じていたことでしたが、十年余りたって全国にその動きが広がってきた
ことを心からうれしく思います。

 もう一つ、県議会議員に関して言わせてもらえれば、不信任案に賛成した議員は
、今回の経緯と結果を踏まえて自分自身の考え方と思いを、一人一人記者会見を
開いて県民に説明をする責任があるでしょう。

 もしそれができないのなら、しかもそのまま来年の選挙に出るというのなら、
政治家としてこれほど無責任なことはないと思います。

 この選挙のために11億円の予算が費やされたといいます。田中さん自身は
「この選挙は無意味ではなかった」と言っていますが、以上申し上げたことに
対して県議会議員からのきちんとした説明がないとすれば、県民から、不信任案に
賛成した議員に対して、税金の無駄づかいだと賠償請求が起こされた時、
この方たちは一体どう答えるのでしょうか。







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